フェンシングのマスク

フェンシングのマスク

 

フェンシングのマスクは、剣から顔面と頭部を保護するために使用される重要な防具です。一般的には、金属製のフェイスマスクが使用されており、強い衝撃にも耐えられる高い耐久性を備えています。

 

 

構造に関する規定

マスクの構造は、胸当てが鎖骨の突起の下に届くような形状であってはなりません。これは選手の動きを妨げたり、怪我の原因になったりする可能性があるためです。

 

さらに、マスクにはのど元を防護するバベッド(垂れ)がついていなければなりません。これは、剣が選手ののど元に当たった場合に、怪我を防ぐためのものです。

 

素材に関する規定

マスクの金属メッシュの素材は、電気の伝導性が確保されていなければなりません。これは、フェンシングの試合で使用される電気装置と連動して、正確な得点判定ができるようにするためです。

 

以前は、目の周辺に透明素材(バイザー)を使ったマスクが必須でしたが、2009年における国際大会でバイザーが壊れる事故が発生してから、バイザーが禁止されました。現在は、目の周辺には金属メッシュのみが使用されています。

 

 

 

以上がフェンシングに用いるマスクの特徴になります。「競技パフォーマンス」と「安全性」、双方に配慮されているのがフェンシングマスクなのです。