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フェンシングのオリンピックについて

オリンピックのフェンシング競技は、1896年のアテネオリンピックから始まり、現在に至るまで正式種目であり続けている、歴史の古い競技です。最初は男子種目のみでしたが、1924年のパリオリンピックから女子種目も加わっています。

 

オリンピックのフェンシング競技の特徴

 

競技種目

オリンピックのフェンシング競技では、フルーレ・エペ・サーブルの3つの種目が行われます。2004年のアテネオリンピックからは、それまではなかった女子サーブルも正式種目となりました。なお、国際オリンピック委員会により、1914年に「競技規則」が採用され、統一的なルールが定められたことで、フェンシングはより公正な競技へと進化しています。

 

団体戦

2004年のアテネオリンピック以降、団体戦は3種目のうち2種目のみで、ローテーションで3種目のうち1種目は団体戦を行わない決まりでした。しかし、2021年の東京オリンピックでは、全種目において団体戦も行われ、個人を含めて全12種目がおこなわれています。

 

ユニフォーム

オリンピックに出場する選手は、白いユニフォームとメタルジャケットを着なくてはいけません。2000年のシドニーオリンピックからは、選手がどの国の代表なのかをわかりやすくするために、各国ごとに色やマークが決まりました。これにより、観客の人たちも、どの選手が自分の国の代表かがわかりやすくなりました。

 

日本のオリンピック実績

日本は、1952年のヘルシンキ大会で初めてオリンピックのフェンシング競技に参加しました。そうして日本でも徐々にフェンシングが認知されるようになり、2008年の北京オリンピックでは、太田雄貴選手が男子フルーレ個人競技で銀メダルをとり、日本人初のオリンピックメダリストとなりました。さらに、2021年の東京オリンピックでは、男子エペ団体競技で日本初の金メダルを獲得するなど、日本はアジアの強豪国として着実に実績を積み上げているといえるでしょう。