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フェンシングの世界選手権について

「フェンシング世界選手権」は、国際フェンシング連盟(FIE)が主催するフェンシングの試合で、フルーレ、エペ、サーブルの3つの競技が行われています。

 

世界選手権の歴史

最初のフェンシング国際大会は1921年にパリで男子エペ個人戦のみが開催されました。1922年と1923年には男子サーブル個人戦も追加、1926年からは男子フルーレの個人戦も開催されるようになりました。そして1937年からは、それまでヨーロッパ選手のみの参加だったのが、アジア人選手も参加するようになり、「世界選手権」に拡張したのです。

 

以来、第二次世界大戦の間(1939~45年)以外、毎年開催されており、1960年からは夏季オリンピックの開催年を除いて毎年開催されるようになりました。2000年からは、オリンピックの開催年でも開催されるようになりましたが、五輪の種目ではない競技のみです。

 

アジア人の活躍

フェンシングといえば、ヨーロッパ発祥というだけあり、長らく西洋人の独壇場となっていたスポーツでしたが、昨今は世界選手権でもアジア人の活躍も目立ってきています。

 

2015年には、モスクワでの世界選手権男子フルーレ個人で太田選手が日本人初の金メダルを獲得しました。これは、フェンシング競技において五輪を含めた世界大会で日本人が優勝したのは初めてのことです。また、韓国のク・ボンギル選手は、世界選手権男子サーブル団体戦で3連覇を果たし、アジア初の快挙を成し遂げました。