フェンシングの審判方法
フェンシングにおける審判は主審(プレジダン)と電気審判機で行われます。今回は主審と電気審判機の審判のやり方について詳しく紹介したいと思います。
主審(プレジダン)による審判
主審はピストの横に立ち、試合経過を観察し、試合進行を担います。始め・敬礼・終了など様々な掛け声で選手の行動を促すことで試合を円滑に進めていきます。
また【フェンシングルールにおける攻撃権とは】でも解説した通りフルーレとサーブルの種目には「攻撃権」のルールがあります。主審はその攻撃権の移り方に問題がないかということを判断しなければいけません。
例えば両選手が一定の時間内で同時に突きを決めた場合、どちらの側に攻撃権がありどちらの得点になるのかというのを決定しなければならないのです。
この攻撃権の判定は次ぎで説明する電気審判機にはできないことです。
電気審判機による審判
現在では国内外問わずほぼ全ての試合で使用されています。有効面に剣先か剣身が触れ他時の通電により攻撃の有効・無効を判定します。
フェンシングの試合を見ていると、ピーピーと電子音が鳴っているのがわかると思いますがこれは電気審判機によるものです。
電子音が鳴るとともにランプが点灯します。この時に有効面にあたっていれば色つきランプが点灯し、あたっていなければ黄色または白のランプが点灯します。
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