国際フェンシング連盟には135ヵ国が加盟しており、競技人口はそれなりの規模存在することはわかっていますが、明確な統計データがあるわけでもないので、確かな数字は不明です。しかしいずれにせよ、ヨーロッパ発祥の競技ですので、競技者が集中しているのはヨーロッパになります。

 

日本での競技人口は全国で1万人ほどと、スポーツの中ではかなり少ない部類になっています。日本で剣を使ったスポーツといえば剣道が主流であり、残念ながらフェンシングのほうはあまり人気とはいえないのが実情なのです。

 

学校における部活動でも剣道部がある部活はたくさんありますが、フェンシング部がある部活は滅多にありません。スポーツに触れるきっかけである学校の部活にフェンシング部が設けられていないのは、国内で競技人口に広がりを見せない原因になっているでしょう。

 

これを聞いて

 

「フェンシングってマイナー競技じゃん」

 

とネガティブなイメージを持つ人もいると思いますが、しかし見方を変えれば、「競技人口が少ない」というのは「競争相手が少なく表舞台に立ちやすい」ともいえますよね。物心つく幼少期から始め、人生の全てを捧げなければトップを目指せない競技も多い中、フェンシングの場合は、そこまで早く始めなくても、頑張れば世界選手権やオリンピックの出場も夢ではないのです。