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フェンシングでフランス語を使うのはなぜ?

フェンシングでフランス語が多く使われるのは、フランスが剣術の発展に大きく貢献した歴史的な背景によるものです。フランスでは17世紀に剣術が隆盛を極め、当時のフランス王ルイ14世(1638 - 1715)も剣術を愛好し、自らも腕を磨いていました。

 

そのため、フランスでは剣術が高い文化的地位を占め、剣術の技術や用語はフランス語で表されることが一般的になっていったのです。現代のフェンシングも、その起源がフランスにあるため、フランス語の用語が多く使われているという背景があります。

 

フェンシング豆知識『ルイ14世とフェンシング』

フランスの絶対君主として有名なルイ14世は、フランス王国の第2代国王アンリ4世から剣術を学び、その後、剣術の腕を磨きました。彼は剣術を愛好し、軍事力と身分の象徴としても位置付けたため、フランス王国ではフェンシングが発展しました。

 

ルイ14世は、自身が創設した王立フェンシングアカデミーの生徒たちと一緒に剣術を楽しんだり、自らフェンシングの試合に参加することもありました。また、ルイ14世はフランス王国におけるフェンシングの普及にも尽力し、アカデミーの設立を支援したり、剣術の指導者に対する報酬を支払うよう命じたりしています。

 

ルイ14世は、剣術を愛好することで、自身の支配力を象徴し、フランス王国における軍事的な力を高めるためにも努めました。彼の影響により、フランス王国ではフェンシングがスポーツとして発展し、フランスにとって重要な文化的な側面を持つことになったのです。