フェンシングの剣は、競技用の剣であるため、切れるようには設計されていません。フェンシングで使用される剣は、鋼鉄やスチールなどの堅牢な素材で作られていますが、刃はなく、先端も刺さらないように保護されています。また、そもそもエペ、フルーレ種目に関しては、相手に切りつけるのではなく、突く形式で行われます。

 

もともとは切れる剣が使われていた

フェンシングは、もともとは実戦用の剣術を発展させた競技であり、中世までは本当に切れる剣が使用されていました。しかし、18世紀になると、「競技」「娯楽」として剣術が愛好されるようになり、安全性を高めるために、剣の切っ先を丸くした安全剣が導入されるようになったのです。安全剣の導入により、フェンシングはより安全でありながら、技術的な精度を高める競技として発展していきまた。